NPO法人 全国言友会連絡協議会

Japan Stuttering Genyukai Association

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吃音Q&A

吃音に関する「よくある質問」についてお答えいたします。
・吃音の原因は何ですか?

 吃音の原因については、これまで多くの研究者が様々な説を述べてきましたが、現在でも「通説」と呼べる理論はありません。しかし、少なくとも「親の育て方(しつけ)」や、「吃音のマネをする」など、育った環境や行動に全ての原因を求める考え方は支持されていません。


・吃音は障害ですか?

 吃音は、以前から国際的な診断基準において、「言語障害」とされてきました。また、わが国では身体障害者4級として認められた事例が報告されているほか、発達障害者支援法の対象であるという考え方もあります。しかし、このような医学的、あるいは法律的な基準はさておき、吃音をハンディキャップとしての「障害」か、前向きに「個性」と捉えるかどうかは、その人が置かれた状況によって異なるのかも知れません。


・吃音は治りますか?

 「治る」ということを、症状が完全になくなることだと考えた場合、小児の自然治癒を除けば、そのようなケースはあまり聞かれません。しかし、多くの人が、年齢を重ねるにつれて症状が軽減したり、症状が変化したりしてきたと言っています。少なくとも、現在の症状がずっと持続することは考えにくいでしょう。


・吃音があっても就職できますか?

 私たち言友会には、様々な職業の人々が集っています。その中には、学校の先生や、営業マンなど、喋ることを仕事にしている人たちもいますし、言語聴覚士のように、ことばのリハビリの担い手として働いている場合も少なくありません。ただ、ご自身の吃音の症状の特徴を考えて、慎重に職業を選択する必要はあるかも知れません。

 
・吃音があっても恋愛や結婚はできますか?
 
 ひとつの事実として、吃音がある人でも、多くが恋愛を経験し、結婚しているということがあります。そもそも、異性とのコミュニケーションは多くの人にとって必ずしも簡単なことではなく、試行錯誤が必要な取り組みだと言えるかも知れません。もしも、恋愛や結婚について困難を覚えているならば、それが本当に吃音だけに起因しているかどうか、信頼できるご家族やご友人に相談してみてはいかがでしょうか。

・インターネットでよく見る情報商材で、吃音は治りますか?
 
 情報商材は様々にあふれているため、私たち言友会として、個別の内容について十分に把握しているわけではありません。しかし、言語聴覚士や臨床心理士による吃音がある人に対するセラピーにおいては、面接や検査を通じた「評価」によって患者一人ひとりの症状を把握し、それに合った「訓練」や「カウンセリング」を実施するのが一般的です。そのため、「評価」を経ずに、一方的に解決策を提示するだけの情報商材に効果があるかどうかは、疑わしいと言わざるをえません。


文責:横井秀明(言語聴覚士)